東大生英語教師ジャックのブログ

英語を効率よく習得して、世界を楽しむための勉強法を発信

「あいだみつを」がこんなにも有名になった秘訣は、量質転化の法則なんだよね。

こんにちは、ジャックです。

 

先日、とても驚くべき事実と出会いました。

 

日本人だと人生ではさけて通れない人の一人に、
相田みつをさんっているじゃないですか。

にんげんだもの」の人です。

これ、感性にとぼしかった昔の僕は
何がいいのか全然わからなかったんですよ。

 

「え、なんか “の” の文字でかくない?」、と。

「デカすぎたんならもう一回書き直せばいいじゃない」、と。

 

日本の教育界から大ブーイングを受けかねないような感想を抱いてしまったのですが、

最近発見したこととは、

相田みつをさんの作品は

 

何年もかけて大量の失敗作から生まれたもの

 

だったのです。

 

すっかりその場で書いたイッテンモノだと思ってました。

だって墨も、明らかに最初使いすぎてるしね?

 

そして最後の方は足りなくなってるからね?

 

でも、今回発見した事実から僕が思うのは、

 

もし一発で書かれたものだったら、
ここまで有名になっていないんじゃないか?

 

ってことです。

 

 

やっぱりその過程の大量の失敗作が大事だと思う。

 

「結果だけでなく過程も大事」なんて書いたら
陳腐になってしまうだろうけど、
この発想が勉強でもとても重要だと思うのです。

 

だって、相田みつをさんは、一つの作品を仕上げるのに、

何年もかけたらしいのですよ。

 

部屋は、もう失敗作の山になっていたそうです。

紙も、いつ完成作が出てもいいように
毎回本番用のいい紙を使っていたので、
財政的にも厳しかった。

作品作りにかけたお金のせいで、
食べていくのも苦しくなっていた。

 

そのような大量の失敗を重ねたからこそ、

人間の本質をつくような言葉や、
心に訴えかけるような字体
が生まれたのだと思います。

 

そして、今では日本人で知らないものはいない、
と言うほどの有名な詩人になった。

 

これを、哲学用語で

量質転化の法則

と言います。

 

相田みつをさんの残した作品は、
「量質転化の法則」のいい具体例なのです。

 

量質転化の法則とは?

その名の通り、

「量」が増えると「質」も上がる

と言う法則です。

 

これは、有名な哲学者ヘーゲルによる
弁証法」の3つの法則の中の一つ。

 

量と質って対比されることが多いじゃないですか。

「勉強は量より質だ!」みたいな。

 

でもそうじゃなくて、量は質に変わるんです。

 

誰でも最初は初心者。

量をこなしても、失敗ばかりです。

でも、その失敗を繰り返していると、
自然と上達した自分に気づく。

 

これは実は勉強だけでなく、
スポーツだったり、
仕事だったり、
恋愛だったり、

何に関しても言えます。

 

相田みつをさんは、これを書道でやったという話です。

 

国語の教科書にも乗るほど有名になったのには、
数々の失敗の「量」が隠されていたってことなのです。

 

量質転化の法則を英語の勉強に生かす

勉強も同じで、
初心者がいきなり超効率のいい勉強法をバリバリやることはできません。

最初はどの勉強法がいいとか、自分に向いているとかわからないので、手当たり次第やってしまいます。

 

その中で
これは自分に向いているな、とか
これはそもそも楽しくないな、とか
わかってきて、だんだん勉強スタイルが確立していくのです。

 

僕だって、今こそ効率のいい勉強法などを紹介して、
色んな人から評価をもらっていますが、

昔は見当違いの勉強をしていた時もありました。

 

単語帳をかたっぱしからあさったりとか、
英文をひたすら和訳したりとか、
聞き流しをしたりとか。

 

でも、それを続けていると、
どれが効果なくてどれが効果あるのか、
自然とわかってきます。

 

僕は人よりも3倍も4倍も英語に触れてきたと自信をもって言えますが、
その量があったからこそ見えてきた事実があると僕は思っている。

 

同じく英語にどっぷり使ってきた先人たちの言っていることも含めて、今やっと英語の勉強法のプロとしてやっている。

 

その裏には大量の努力と失敗があったのですよ。

大量の時間やお金も費やしています。

 

 

でも、ですよ。

だからと言って、
「初心者がジャックの勉強法を実践すればいいのでは?」
という意見はちょっと違います。

 

僕が発信しているものは、
「勉強法の本質」です。

英語学習に対する考え方だったり、
効率的な勉強の方向性だったり。

 

でも、具体的に
「朝何時起きて、これやって」とか、
「この教科書を何周して」とか、
そこまで具体的なことは言ってません。

なぜなら、何時間勉強するとかいう話は、
人によるからです。

何時間も集中できる人もいれば、
すぐ飽きてしまう人もいる。

時間もたっぷり使える人もいれば、
他のことに忙しい人もいる。

 

僕が伝えているのは、
万人に共通する「英語学習の本質」であり、
具体的な勉強スケジュールではないのです。

 

勉強のスケジュールの組み立ては、
結局は自分で決めるしかないのであり、

最適なものを見つけるにはやはり「量」をこなすしかないと、僕は思うのです。

 

量、量、量・・とはならないように

この話をすると、決まって

「じゃあガムシャラやればいいのか!」

と何も考えずとりあえずこなす人が現れるのですが、
ちょっと待ってください。

 

それは、問題を大量にといて、
丸つけもせずに放置するのと同じです。

 

量質転化の法則には、ある条件があります。

それは、

「フィードバックをする」

ってことです。

 

いくら量をこなしても、
こなしたものの中かで何かを得ないと意味ない。

効率の悪い勉強法をしてるのに、
何も考えずに続けてたら、
それはただ単に効率が悪い人です。

 

でも、そうじゃなくて、

「この勉強法はダメだったからやめよう」とか、

「この勉強法が自分にはあってるから続けよう!」とか、

フィードバックして次につなげていきましょう。

 

それが、勉強の「質」の向上に繋がっていきます。

 

結論、思い立ったらすぐ行動しろ

今回の話をまとめると、

  • 量質転化とは量が質に変わること
  • 量をとりあえずこなそう
  • フィードバックをしよう

 

これをカンタンな言葉にまとめると、
「とりあえず行動しろ」
となります。

 

「英語の勉強したいけど、どうするのがいいんだろう」
とネットでずっと検索してても、
その間何も成長しません。

 

それよりは、検索をちょっとで終わらせて、
とりあえず始めてみる。

そうしないと見えてこないものがあります。

 

始める前から全てを想定するのは無理ですからね。

 

とりあえず、始めてみましょう。

 

失敗作を部屋に積み上げて、
お金と時間もかけてはじめて、
高い質のアウトプットができるようになりますから。

 

これが相田みつをさんのメッセージだと思っています。

 

 

P. S.

相田みつをさんの言葉は本当に深いものがあってですね。

 

僕がいつも言っている「時間は大切だよ。命そのものだから」っていうメッセージを相田みつをさんも発していました。

それがこの作品。

この字体で書かれるとなぜか心にささるのでして、
僕のこのパソコンフォントよりも全然刺さるのですが、

そして『いま』という文字を大きく書かれてるのもすごく粋なのですが、

何よりも気になってしまうのが、

 

最後の「ね」なぜ改行した?

まだスペースあるやんけ。

 

右のほうの文字の加減を見ると、
明らかに一文字分のスペースあるんですよ。

 

これが、僕にとってはやけに気になる。

 

とはいっても、
自分の部屋に失敗作を積み上げる相田みつをさんです。

 

この作品もたくさんの失敗作を出しているはずなので、
これが相田流として完成形なのかな。

 

不思議と心に刺さるのも、
最後の改行のおかげかもしれませんね。

 

僕もやってみようと思います。

 

今回はこのくらいにしようと思います。

今回は「量質転化の法則」のお話でしたが、
これを勉強にいかして頑張ってください
ね。

 

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