東大生英語教師ジャックのブログ

英語を効率よく習得して、世界を楽しむための勉強法を発信

英語の聞き流しはむしろ逆効果。「英語=聞かなくていい」という図式ができてしまう話。

英語の「聞き流し」に効果があるのか論争には正直飽き飽きしてまして。

 

聞き流しの教材を売っている方が色々メリットを挙げているのですが、
そしてそれはもちろん教材を売るためなのですが、

どうも客観的な意見ではないと思うです。

 

色々な業者に惑わされている英語学習者も多いと思うので、

今回は、聞き流しの教材となんの利害関係もないジャックが「聞き流し」を客観的に分析してみようと思います。

 

「聞き流しって本当に効果あるの?」

「聞き流すだけで英語うまくなるならやってみないかも?」

 

そういった方の疑問にお答えします。

 

結論からいうと聞き流しは無意味

普通こういう記事ってメリットデメリット挙げながら最後に答えを出すものですが、ジャックは先に結論をスパッと言ってしまうのでがお好きなので、というより薄々察していた方も多いと思うのですが

 

聞き流しは無意味

 

という結論になります。

 

 

というかむしろ、

 

聞き流しは逆効果

 

です。

 

 

理由はこれから詳しく説明するのですが、

そしてそれらをちゃんとみてご自分で納得できるかみていただきたいと思うのですが、

とりあえず最初に考えたいのは

 

洋楽好きは英語話せるか?

 

ってことです。

 

 

聞き流しでうまくなるなら、
洋楽きいて英語に触れまくってる人は
今ごろペラペラになっててもおかしくないものですが。

 

でも、現実ではそうはいっていないです。
(洋楽好きで英語ペラペラだよって人は連絡ください。)

 

この事実だけでも、
英語の聞き流しで英語がうまくなるわけじゃない、ということが言えるかもしれません。

 

 

そしてもうちょっと極端な話をすると、

 

アラビア語を1ヶ月間ずっと聞いててもわかるようになるか?

 

ってことなのですが、

そもそも意味がわからないものを聞いててもわからないものはわからないのでして、どこかで急に調べもしてないのに「意味がわかった!」とひらめくことなんてないのです。

 

英語も実は同じことが言えまして、

英語を聞いて全てわかってたらそもそも勉強する必要はないし、

聞き流しをしたいと思う方はそもそも現状聞き取れていない方なので、
聞き取れていないものをいくら聞いても意味はわかるようにならないというのは、アラビア語の話と全く同じ構図なのです。

 

言語を学ぶのは「イメージと言語の関係を深める」こと

今までの話は「言語を学ぶとは何か?」を簡単に理解さえすればすぐに納得できる話です。

 

見出しはちょっと難しそうですが、難しい話は全くないので安心してください。

 

 

そもそも、ですよ。
言語って自分の思っていることを相手に伝えるためのものです。

 

つまり、自分の頭の中に思っていることを言語にして、言語として相手に伝えているのです。

ステップ1

ステップ2

 

なんでこんなめんどくさいことをしてるかっていうと、

単純にイメージをそのまま伝えられないからです。

 

イメージは直接伝わりません。

いくら頭を擦り付けてあっても、頭の中にあるイメージは伝わりません。

 

変な友情は芽生えるかもしれませんけども。

 

 

なのでわざわざイメージを言語にして伝えるのですが、

言語が達者な人は、
イメージをすぐ言語にできたり、
逆に言語をすぐイメージにできる人たちです。

 

日本人なら、
日本語を聞いたらすぐ何が言いたいかわかるし、
言いたいことがあればすぐに口にすることができます。

 

それが日本語がうまいということでして、
英語だとそう簡単には行かないのです。

 

 

つまり何が言いたいかというと、

 

言語を学ぶ = イメージと言語間の変換を速くする

 

ってこということなのです。

 

イメージがわからないと言語を学べない

ここまでの話を聞いて勘のいい方は察したかもしれませんが、
そして万が一察してもこの記事にはさらなる展開があるので、閉じずにそのまま読んで欲しいのですが、

 

そもそも言語のイメージや意味がわからないと、言語を学べないのです。

 

なぜなら、言語を学ぶのはイメージと言語の関係を強めることで、どちらかがわかっていないと関係が深められないのです。

 

 

パンづくりでいうとですね、
パンを作る練習がしたいのに、パン粉はなくて、完成品のパンだけを見せられるみたいなものです。

 

パン粉 → パン の変換の練習をしたいのに、
そもそもパン粉がないのです。
パンだけ見せられるのです。

練習できるわけないですよね。

 

英語も同じで、
イメージがわからなかったら、いくら言語だけを聞こうと変換の練習はできないのです。

 

 

これが、聞き流しが無意味な本質的な理由です。

 

聞き流すと「英語は聞かなくていい」と脳が判断する

ここからがタイトルにも書いたことで、
聞き流しは無意味なだけではなく

 

むしろ英語力に悪影響

 

を与える。

 

その理由は、
英語の聞き流しに慣れてしまうと、
「英語は聞き流していいもの」と脳が判断してしまい、
実際に英語を使うときも聞き流してしまうからです。

 

 

脳の学習能力って実はスゴイんですよ。

 

何回も繰り返していると、
それが大事だと判断してより繰り返すようになるんです。

 

歯磨きなんかがそうですよね。

幼稚園せいか小学生の時は、
歯の右側表面を磨いて、次に裏を磨いて・・・

みたいなことを教わったと思うのですが、
教えを守っているかはともかく、今では無意識に歯磨きできていると思います。

 

これは、何回も同じことを繰り返したからなんです。

 

毎日同じように同じ手順で歯磨きしていると
それが習慣になって無意識にできるようになります。

 

 

もっというと、

ベッドから降りるときどっちの足から出すか

ご飯食べる時どれから食べるか

ものをとる時どっちの手でとるか

・・・

 

人間の一日の9割くらいは習慣によって無意識でできていると言ってもいい。

 

脳が考えなくて済むので、普通は助かります。

無意識でできると、他のことに脳を働かせられるので。

 

 

でも、「聞き流し」の場合、これが裏目に出てしまうんですよ。

 

毎日毎日聞き流ししていると、
「英語を聞き流す」習慣ができます。

 

つまり、英語を聞いても理解しない習慣ができてしまうのです。

 

だから、いざ英語を使うとなった時も、
英語を理解できない。
ついつい聞き流してしまいます。

 

出先でとっさに英語が聞こえても、聞き流してしまう。

「英語だ!」と思っても意味は理解できない。

 

聞き流しをすると、こういう脳になってしまうのです。

 

 

・・・と書いている僕まで怖くなってきました。

 

次から英語を聞く時は、
ちゃんと理解しようする努力をしようと思います。

 

そうすれば、今度は

「英語が聞こえたら理解しようとする」

クセができて、英語学習に良い習慣ができますのでね。

 

聞き流しの代わりに何をすればいいのか

聞き流しが逆効果なことだけ言って去って言ったら、意地が悪いやつですよね。

 

先生が生徒の答案を添削するときに
「ここ間違ってるよ?」
とだけ言って正解は言わないみたいなもので、

僕もそんなことをされる立場だったら嫌なので、
今回はちゃんとリスニング力を鍛える方法を書こうと思います。

 

その方法とは、

 

リテンションです。

 

 

リテンションとは、
聞いたものを繰り返す練習法のことで、
でもシャドーイングとはちょっと違います。

 

シャドーイングは聞いたらすぐに繰り返すので、
文字面や音声だけを追ってしまいがちですが、

リテンションが一文が終わってから繰り返すので、
文の構造や、意味の理解を中心に置いています。

 

文の「イメージ」に重点を置いているので、
イメージと言語の関係の強化ができるのです。

 

僕のメールコミュニティに入ってる方なら、
イメージがどれほど大切かわかると思います。

 

音を聞いて、その意味やイメージをしっかり理解する、という感じです。

 

リテンションは詳しくはこちらの記事にまとめてありますので、
リスニングを鍛えたい方はぜひ見てみてください。

jackslog.com

 

まとめ

今回の話をまとめると、

  • 言語学習とはイメージの言語の変換
  • 聞き流しはイメージがわからないので言語学習に無意味
  • 聞き流すのが習慣になるので、むしろ逆効果
  • 代わりに、リテンションをしよう

 

聞き流しを勧める人がいたら、

その人が聞き流しの教材を販売していないか?
聞き流し教材に利害関係を持っていないか?
教材販売者の言っていることを鵜呑みにした人でないか?

ということをちゃんと確認してください。

 

言語学的、脳科学的に考えれば、
聞き流しに意味がないことは明白なので。

 

 

英語学習の本質は、結局は勉強の方向性なんですよね。

 

僕がいつもメールコミュニティなどで言っていることですが、

単語帳をひたすら覚えたり、
英訳和訳をしたりしても、
英語力はあまり身につきません。

 

がむしゃらに努力するのも大事なのですが、
一番に考えるべきは正しい勉強法なのです。

 

出来るだけ最短距離で行きましょう。

 

ラソンは42.195キロ走らないといけませんが、
英語はショートカットができます。

 

他の人は42.195キロを走ろうとしているのを横目に、
10キロくらいでゴールできるルートで悠々とゴールしてしまいましょう。

 

 

「なんでそんな短期間で英語をマスターしたんだ!」
なんて誰にも文句言われないですよ。

 

単語帳がいらない英単語暗記法、無料で読めます

僕は東京大学に合格し、
入学後は英語教師をやっています。

 

でも、最初から才能があったわけでも、
環境に恵まれたわけでもなかったです。

 

もともとそこまで頭はよくなくなかったし、
中学受験の時も第二志望をギリギリで受かったくらいの成績でした。

 

 

そんな僕でも、英語に正しい勉強法でとりくんで
少しのあいだだけ真剣に取り組んだところ、
あっさりと人生逆転できました。

 

東大に余裕で合格し、
TOEICも900点を取得。

 

その英語を学ぶ過程で、
効率的に勉強する方法や、勉強の戦略のたて方など、
学校では学べないことを知ることができました。

 

その経験から、いまの実力に関係なく、
勉強して、正しく成長すれば、
誰でも英語をマスターできると確信しています。

 

そして、そういう人間が少しでも増えれば、
一人一人に活気が溢れて、
みんながグローバル社会を楽しみ、
世界はもっと良くなると本気で思ってます。

 

その第一歩として
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10分程度でサクッと読める内容なので、
もし興味があれば読んでみてください。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。